始まり

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部屋に戻り、まずは彼女にokだった事の報告をする為に電話をかけた。 トュルルル…トュルルル 電話のコールが耳に響く。 4、5回コールすると、 「は~い、もしもし?どうだった?ok貰えたかしら?」 「ああ。貰えたよ。だから、これから予約を取ろうと思うんだ。『ペンション鷹』で、番号は、1**-5**-45**でいいんだよね?」 彼女が答える。 「そうよ。お願いね!取れたらメール入れてね?」 俺は、 「わかってるよ。それで、部屋はダブルでいいのかな?」 一応確認の為に聞いてみた。 「…最初からそのつもりだったんじゃないの?私から旅行って言われた時から…」 ……見抜かれている! 自分の心の中を見抜かれたみたいで、少し恥ずかしくなった。 「ち、違うよ!そんなわけないだろう!」 つい、照れ隠しでムキになってしまった。 「そう?(笑) まぁ、一人部屋か二人部屋かは貴之に任せるわ。ヨロシクね」 ツーツーツー そう言うと電話は切れた。
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