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「今、入った情報によりますと、テレビ画面上で流れているのと同じ内容の文章が、携帯電話にメールとして送信されている模様です。それも、高校生に限定――定かではありませんが、送信されているのは、15歳から18歳までの男女が持っている携帯電話に限定されている模様です。これは、大掛かりな悪戯なのでしょうか?前例がありません。詳細な情報が入り次第お伝えします」
女性アナウンサーが原稿をぺらっとめくったのと同時に、智久はテレビの電源を切った。
「バカバカしい!俺は寝るぞ!」
『ちょっと!智久は気にならないの!?』
「友香は心配しすぎなんだよ。あぁ、確かに俺たちは広島県に住んでるし、高校生だ。24時間以内に岡山県に移動しろと言われている。でも、それが何だって言うんだ!行かなかったら、どうなるってんだ!神に誓うよ、何もありはしない。マジで行く奴がいたら、見てみたいね」
『それもそうよね』
それからしばらく雑談したあと、「おやすみ」と言って智久は電源を切った。
【服従確認】
どのくらいたった頃だろうか、テレビ画面に再びテロップが流れた。智久も友香もテレビを消したあとだったので、その画面は見ていなかった。
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