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多くのサーバーがパンクした。
智久の携帯に着信が入った。修一からだ。
『放送を見たか?学校は大パニックだぞ!先生たちもうろたえていて、今は臨時職人会議中だ』
緊張感と慌ただしさがひしひしと伝わってくる。電話の向こうがとても騒々しい。周囲にいるクラスメイトが騒ぎ立てているせいだろう。
祭りの最中か、もしくはパチンコ屋から電話をかけてきているようだった。
智久は、ぼそりと呟いた。
「バカバカしいとは思わないか?」
『周りがうるさくてよく聞こえない。何て言った?』
「バカバカしいとは思わないか!?行かなかったらどうなるっていうんだ!!」声を荒立てる智久。
『……イラついてないか?』
「あぁ、バカバカしくてな」
『待て、先生が来た!』
電話は繋がったままだ。クラス全員が席について、先生が何かを喋っているようだ。
しばらくして、通話口から再び修一の声が聞こえてきた。
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