蝉の声

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全身を駆け抜ける安堵感 「聖子ちゃん、大丈夫かい?」 「…眠いの…」 「眠いって!?嘘だろう!!モノを入れて眠いなんてあり得ねぇ、しっかりしろ!!」 猛が悲鳴に近い叫び声をあげて私を揺さぶる 眠い目をゆっくり開けると、瞳を潤ませている猛がいる …なんて… 綺麗な瞳なんだろう 「…大丈夫…とても身体が楽よ…モノって何?」 …沈黙が一瞬ながれ、 …時が止まった気がした瞬間、猛が私の身体を引き寄せ抱き締め呟いた。 「……シャブだ……」
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