蝉の声

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私は猛になんか触れたくも、 助けてほしくもないのに 抵抗も出来ない自分の身体が 悔しく、涙が溢れ呼吸は よりあがり、酸欠状態に おちいりそうな位、興奮状態に。 猛は料亭の駐車上に 走り車にのせた。 エンジンをかける音が聴こえるか、聴こえないかの内に車が走りだす。 「大丈夫か?今、病院に連れてってやるから…」 同情した瞳で猛は私を見た。 こんな男に助けられるなんて悔しくって悔しくって 涙が止まらないよ 「苦しいよな…可哀想に……唇が青くなってるじゃないか!?…畜生!!」 猛が舗装されてない森の中のへと急ハンドルを切り、脇道へと進んでいく。 意識が遠くなる… それでも、けたたましく …蝉が鳴く。
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