蝉の声

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…血管に冷たい何かが走りだした その何かは全身を走りぬけた 瞬間 喉の奥がゴホッとなり 一気に痰を吐き出した 口から今までに感じた事のない苦味と異臭… 酸素が勢いよく肺の奥に染み渡る… …なんて呼吸が楽なんだろう …何年も、こんなに酸素を取り込めた感じを味わった事がなかった。 安堵感が全身の細胞に行き渡ると もの凄い 睡魔がやってきた…
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