旅の始まり

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自分と自分を引き離して。 身体だけ現実世界に置いたまま、意識は異世界と現実世界を、いったり来たりする。 半分放心状態。 街ゆく人が、わたしをチラチラと見ながら、通り過ぎていく。 流れる雲。 全てが、ゆっくりに見えた。 これが、わたしの国との最後の時間。
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