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―ドンッ 『一本・・・!』 畳の上で大きな弧を描き、宙へ舞った相手の体。 ついさっきまでは静かだった場内から一気に歓声が沸き上がってくる。 少し古くなり薄い緑色をした畳の上に凜として立っている一人の青年。 その青年の目からは固くゆるぎない意志が感じられ、その瞳を見た瞬間、私の心は強く、強く引き付けられた。
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