幻のG

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キョトンとした顔で、雅信先輩が俺を見下ろしている。 「見たいのか?」 「見たいです」 「Gを?」 「はい」 「なんでまた」 「…北海道には、Gはいませんから」 実物を生で見れば、何故みんなにあそこまで嫌われているのかがわかるはず。多分。きっと。 「一度くらい、見たいです」 雅信先輩は驚いた顔で、それからヘラリと笑った。 「んじゃ戻るか」 やた。にっこりと頷いたら、雅信先輩は微笑んで俺の頭をグリグリと撫でた。
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