弘樹

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父は仕事が忙しくて、帰宅も深夜。口には出さなかったけど、俺の面倒見るのが負担になっているのは分かってた。 だから寮のある高校を選んで、大して行きたくもないこの高校に行きたいと訴えた。 家から離れているけど、寮があるからそこに入る。と。 父は少し悩んでいたが、奨学金もあるしと言ったら了承してくれた。 真面目な父は、遊び歩いている母に律儀に毎月金を送っているのだ。 バカみたいに律儀に。 でも、そんな父が俺は嫌いじゃない。
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