1066人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
盆を手にして席に戻り、四人でランチ。
「奥様のオムライスの方が、美味しいですね」
一口食べて、にっこりそう言う弘樹に苦笑した。
「だねえ…疾風、クルクル巻くんだってば」
「…やってます」
先にラーメンを食べ、半分残して昴に譲る。
疾風のフォークを取り上げて、クルクル巻き付け口元に差し出す。
「ほら」
「…その手が憎い」
文句を言いつつ口を開ける疾風に笑う。ついでに口回りに付いた汚れを拭き取った。
最初のコメントを投稿しよう!