雅信

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盆を手にして席に戻り、四人でランチ。 「奥様のオムライスの方が、美味しいですね」 一口食べて、にっこりそう言う弘樹に苦笑した。 「だねえ…疾風、クルクル巻くんだってば」 「…やってます」 先にラーメンを食べ、半分残して昴に譲る。 疾風のフォークを取り上げて、クルクル巻き付け口元に差し出す。 「ほら」 「…その手が憎い」 文句を言いつつ口を開ける疾風に笑う。ついでに口回りに付いた汚れを拭き取った。
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