1065人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
「その手が憎い」
言いつつパクリと食い付く疾風。んー、堪らん。
にやけていたら、横からカシャ!と音がした。
「君らはあれだ。ピンク過ぎないか?」
携帯片手に弘樹の横に座ったのは、寮仲間の加那多だった。
長めの前髪を両サイドで結わき、ピンクのイカれたメガネをした加那多。
頭の中もイカれてて、さりげなく弘樹が椅子をずらして離れてる。
「何をしている。早くあーんと餌付けしろ」
餌付け…真顔で催促する加那多に顔をしかめる。
最初のコメントを投稿しよう!