雅信

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疾風を促し席を立つ。盆を手にした疾風から、それを取り上げたらムッと口をヘの字にした。 「持てますから大丈夫です」 「ついでだから」 毎回そこらで落とすのに、持てますも何もないもんだ。 不機嫌そうに、口をヘの字にしたままついてくる疾風に顔が緩む。 あー、ほんと可愛いなヘの字。 食堂を出て、一緒に廊下を歩く疾風の肩を抱く。 「何ですか」 「んー、疾風はいい匂いするからさ」 頭に顔を埋めてキスをする。ヘの字の可愛い疾風の口は、俺の最高の癒しだな。 終
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