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綾が生唾を飲むのが分かった。
「これ…って…危ないじゃない」
万が一、という怪しい文字の響きに臆しているらしい。
そんな綾の言葉に、
思い切り首を傾げてみせる。
「えー?だって、全国のプレーヤーと部屋に居ながらオンラインの世界で繋がるって魅力的じゃない?」
私は、
どこが危ないのよ、
と口を尖らせながら同意を求める。
「奈穂、ちょっと黙って……行動がゲームの中でリンクする…極端にいえば…ゲームの中に入る、ってことなのかな…?」
綾はゲームの説明文を食い入るように読み込んでいった。
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