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「名前聞くときってさ、普通は自分からじゃないの~?」
失礼しちゃうわ、と
私はツンツンした。
ロボットは直ぐに反応した。
「俺はモンスターワールドのプレーヤー専用の案内人、アシュラ。で、お前の名前は?」
反応も早ければ、
切替も早いらしい。
「ぇえと、恩田奈穂(おんだ なほ)…これでいいのかな?」
名前を言うと、
アシュラは上下に揺れ動きながらヴィーン、とカメラのレンズの様な物を体内から出してきた。
「17歳。現実では高校生を職業としている。体重45キロ、身長161、髪はショートカット。髪色は黒。痩せ型。身体能力は…皆無。呆れた。」
(…た、体重は言われたくなかった…)
乙女心に傷つくも、
ロボットに話し掛ける。
「ねぇ、アス「アシュラだ。ひょっとしなくとも恩田は馬鹿か馬鹿か?」
「結局馬鹿じゃないの~。酷いよっ」
いくら私が馬鹿だとしても、だ。
まぁ、私だって
おつむが弱いことは少しは自覚しているのだ。
こうもはっきり言われると傷つくのを通り越して、さっぱりしてしまうから不思議である。
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