プレーヤー登録

13/16
前へ
/23ページ
次へ
「名前聞くときってさ、普通は自分からじゃないの~?」 失礼しちゃうわ、と 私はツンツンした。 ロボットは直ぐに反応した。 「俺はモンスターワールドのプレーヤー専用の案内人、アシュラ。で、お前の名前は?」 反応も早ければ、 切替も早いらしい。 「ぇえと、恩田奈穂(おんだ なほ)…これでいいのかな?」 名前を言うと、 アシュラは上下に揺れ動きながらヴィーン、とカメラのレンズの様な物を体内から出してきた。 「17歳。現実では高校生を職業としている。体重45キロ、身長161、髪はショートカット。髪色は黒。痩せ型。身体能力は…皆無。呆れた。」 (…た、体重は言われたくなかった…) 乙女心に傷つくも、 ロボットに話し掛ける。 「ねぇ、アス「アシュラだ。ひょっとしなくとも恩田は馬鹿か馬鹿か?」 「結局馬鹿じゃないの~。酷いよっ」 いくら私が馬鹿だとしても、だ。 まぁ、私だって おつむが弱いことは少しは自覚しているのだ。 こうもはっきり言われると傷つくのを通り越して、さっぱりしてしまうから不思議である。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加