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「肝心なのはここからだ。恩田、職業はどうする?」
ウィンウィンと浮遊しながら
こちらに首(頭の部分)を傾げる(様に私には見えた!)アシュラ。
「何にするって言われても…何が有るんだっけ…」
綾が説明文を読んでくれたにも関わらず、私は三歩歩くと忘れてしまうたちらしい。
アシュラはそんな私を見兼ねて呆れたように呟いた。
「剣士とか…弓士とか…恩田の脳みそは何の為についているんだ?」
私は、それを聞いてからぅうむと頭を抱える。
運動オンチな私は体育の評定はオール2である。
(剣士!?冗談じゃないわ。
剣なんて敵の前で振れないもん。)
「恩田?おい、恩田」
アシュラが何か言っている。
が、今の私には聞こえない。
(弓士!?弓矢すら握ったことすらないわ。
いや、でももしかしての億が一…。(※万が一))
そんな時――…、
いきなり全身が痛いくらいにビリビリと痺れ出した。
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