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そんな綾を尻目に、
既に長蛇の列となった列の最後尾に、案内人に促されて並んだ。
それを見た綾は口元に手を当てるが否や、
うひぇ~、と素っ頓狂な声を出した。
「参ったねー。どのくらい時間かかるのかね~?って……奈穂聞いてる?」
キラキラとした瞳の私は、聞いてる訳もなく、数回頷きながら配られた広告を見ていた。
「ね、綾!このゲームだよ!」
ピシッ、と広告の上に突き付けた指のせいで、紙が若干ぐしゃついたのは言うまでもない。
綾は呆れつつも、
どれどれ、と広告を見下ろした。
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