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「…………。」 「…………。」 再び視線が交わると、ふたりはそのまま見つめ合った。 互いの鼓動が、薬指に伝わる。 どちらともなく顔を寄せ、鼻先がふれたとき。 そっと、唇を重ねた。 シーツの上には、ふたりの赤い斑点が滲んでいた。
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