4人が本棚に入れています
本棚に追加
あの事件の次の日。
「ちょっとー、どうゆうこと?佐々城君、警察沙汰になったって。」
朝から元気だなー。理央。もうちょっと、テンション下げてても良いのに。
「そのまんまだよ。処分は何かわかんないんだけど、退学までいかなければ良いんだけど。」
「本当に愛梨って、佐々城君のこと好きだよねー。」
「……っ!な、何。急に。」
「愛梨可愛いー、顔真っ赤。…ね。佐々城君。」
理央はクルリと後ろを向いた。
悠貴?こんな朝にいないよ…って。
「うん。可愛い。」
「悠貴?今日は朝早いんだね。」
「うん。今日は早く来いって、ハゲに言われた。しかも朝早くに。」
……そっか。処分結果でるから。
「そんなあからさまに、落ち込まないでくれる?俺、悲しくなっちゃう。」
「悠貴…。」
「……うわ。朝から気持ち悪いもん見ちゃった。勘弁してよ。バカップル。理央、先行こ。」
「あれ、恭一。いつからいたの?気づかなかった。」
「最初から居たっつーの。」
あれ。恭一だ。いつから居たんだろう。まぁ、良いや。
理央と恭一は、そのまま2人で行ってしまった。
あっ、恭一は悠貴の友達で、んま、ヤンキー仲間って言ったら早いかな?
でも、見た目がお子ちゃまみたいだから一見怖くないんだけど、喧嘩の時になると人が変わるのよねー。
不思議だわ。
おっと、そろそろ遅刻だ。
「悠貴。私達も行こ。」
私達は手を繋いで歩き始めた。
これから起きる、悪夢を想像もせずに……。
最初のコメントを投稿しよう!