さよなら

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あの事件の次の日。 「ちょっとー、どうゆうこと?佐々城君、警察沙汰になったって。」 朝から元気だなー。理央。もうちょっと、テンション下げてても良いのに。 「そのまんまだよ。処分は何かわかんないんだけど、退学までいかなければ良いんだけど。」 「本当に愛梨って、佐々城君のこと好きだよねー。」 「……っ!な、何。急に。」 「愛梨可愛いー、顔真っ赤。…ね。佐々城君。」 理央はクルリと後ろを向いた。 悠貴?こんな朝にいないよ…って。 「うん。可愛い。」 「悠貴?今日は朝早いんだね。」 「うん。今日は早く来いって、ハゲに言われた。しかも朝早くに。」 ……そっか。処分結果でるから。 「そんなあからさまに、落ち込まないでくれる?俺、悲しくなっちゃう。」 「悠貴…。」 「……うわ。朝から気持ち悪いもん見ちゃった。勘弁してよ。バカップル。理央、先行こ。」 「あれ、恭一。いつからいたの?気づかなかった。」 「最初から居たっつーの。」 あれ。恭一だ。いつから居たんだろう。まぁ、良いや。 理央と恭一は、そのまま2人で行ってしまった。 あっ、恭一は悠貴の友達で、んま、ヤンキー仲間って言ったら早いかな? でも、見た目がお子ちゃまみたいだから一見怖くないんだけど、喧嘩の時になると人が変わるのよねー。 不思議だわ。 おっと、そろそろ遅刻だ。 「悠貴。私達も行こ。」 私達は手を繋いで歩き始めた。 これから起きる、悪夢を想像もせずに……。
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