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「ありがと、すばる。
いいもの買えた」
す「おん、良かったやん」
結局あたしはきみくんに
マフラーと手袋を買った。
「すばるは彼女作んないの?」
帰り道、となりを歩く
すばるにそう聞いた。
す「なんや急やな」
「うん、考えてみたら
すばるのそういう話全然
聞かないからさ」
す「せやなー言うたことない」
「好きなこ、いるの?」
す「おるよ」
「え、うそ!」
全然知らなかった。
だってすばるそういう素振り まったく見せないから。
す「急にデカい声出すなー」
「何で言ってくれないの。
あたしも、協力するよ?」
す「この前はせーへん
言うたクセに」
「それは…冗談」
す「まぁ、報われへん恋
やからええねんけど」
「……そうなの?」
す「そうなの」
そう言ってすばるは笑った。
どんな人かな。
でもすばるに思われるくらい だからきっと中身もいい人
なんだろうな。
「でも、報われなくても
気持ちは伝えるべきだよ。
すばるに゙好ぎって言われて イヤな人いないもん。
きっと嬉しいと思う」
す「…そーかいね」
「うん、そう!絶対!」
す「は(笑)何やそれ」
切なそうな顔だったのは
そのせい?
すばるの気持ちが晴れて、
その恋が叶えばいいな。
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