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講義室を出たあたしと
すばるはきみくんたちとの
待ち合わせ場所まで歩く。
「…てか!
協力してくれるの?」
す「えーイヤやし」
「言うと思った。
期待してませんでしたー」
絶対イヤとかめんどくさい
って言うて思ってたもん。
す「何や、それ(笑)」
「すばるに好きなこできても
協力してあげないからね」
す「けっこうです。
逆にしくじりそうやしな」
「…ひど!
あ、きみくんにヒナちゃん」
村「おー、ゆきーすばるー」
手を上げるヒナちゃんと
眠そうに目を擦るきみくん
が見えてあたしたちも手を
振った。
す「何、ヨコも寝起き?」
横「あー…、寝てた」
村「゙も゙ってことは
すばるも?」
す「なんでやねん、ゆきや」
横「珍しいな」
「何か今日は眠くて眠くて」
村「ほんま珍しー」
あたしたちは他愛ない話を
して笑った。
あたしはきみくんが好き
だからといって変に意識
したり態度を変えたりする
ことはなかった。
だから余計に気づかれない
って思ってたんだけどな。
横「今日あれやろ?
いつもの居酒屋」
「だよね、すばる」
す「おん」
村「ほな行きますか」
そしてあたしたちは目的地
に足を進めた。
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