1love...

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 「きみくん、明日講義  出るの?」  きみくんと肩を並べて  2人で歩く。  こんなこと稀にないし、  さすがに緊張する。  横「ん、ヒナも。  昼からな」  「あたしとすばるもだから  4人揃って出れるね」  横「おん」  お酒のせいか、きみくんが  となりにいるせいか…  聞こえてしまいそうなくらい 胸がドキドキうるさい。  「今日ね、すばるが…」  横「ゆき」  「ん?」  きみくんの声に遮られて、  あたしは言葉を止めた。  横「すばるは、もうええって」  「…きみくん?」  誰もいない、暗い夜道。  あたしよりうんと背の高い  きみくんの顔がゆっくりと  近づいて来た。  街灯に照らされたきみくん  の顔がはっきり見える。  横「ゆき、酔うてる?」  「え?あ、うん…ちょっと」  横「俺も、酔うてるかも」  「うそ、大丈夫?」  もしかして気分悪い?  横「ちゃう、お前に」  「え……、」  どういうことだろう?  考える隙もなく、  きみくんの唇があたしの  唇に触れた。  
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