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す「うぉ、何してんの」
「すばちゃん、おはよう」
す「あぁ、おはよう」
まだ酔ってんのか?
「今から、お茶しよう」
す「…まぁええけど。
どうしたんそんな難しい
顔して」
「い、いいから」
す「……?」
変なやつやな。
とりあえず俺とゆきは
行き着けのカフェに寄った。
**
す「で、どうしてん」
俺は頼んだコーヒーを
ひとくちすすった。
「あのね、昨日…
きみくんにキスされた」
す「マジが」
「え、それだけかよー」
ゆきはつまんなさそうに
甘ったるそうなミルクティー に口をつけた。
す「何求めてんねん(笑)」
「でも…、好きって言われた
わけじゃないんだ。
それにお互い酔ってたし…」
うーん、と心底暗そうな
顔で言う。
ここは親友すばちゃんが
うまくフォローせんと。
す「ヨコ、そんなノリで
キスするようなやつじゃ
ないやん。
何か理由があるんやって」
「そうかなぁ?」
す「そうそう。
深く考えすぎたアカン」
「…うん」
まだゆきの顔わ晴れへん。
す「…よっしゃ、ほな
おっちゃんがどうにか
したろ」
「えー、すばるが?
てかおっちゃんって(笑)」
ゆきはくすりと笑った。
こいつは、笑顔が似合うな。
そんなこと思いながら、
再びコーヒーに口をつけた。
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