2love...

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 ゆきside-  きみくんにキスされた日、  恥ずかしくなって  結局途中まででいいと言って 別れた。  あのキスは…  いったいどういう意味  なんだろう……。  それをすばるに相談したら、 任せとき なんて言って  笑ってた。  本当に悩んでるのに。  そのすばるはというもの、  ちょっと用事が出来たと  言ってカフェを出たきり  帰って来ない。  「もう…何やってんだか」  横「あれ…ゆき、?」  「え…きみくん…」  名前を呼ばれて顔を  上げると、そこにいたのは  きみくんだった。  横「何でゆきが?」  「きみくんこそ……。  あたしすばるとここにいて、 用事出来たからって  待たされてたんだけど…」  横「うわ…やられたな」  「え…?」  横「さっきすばるから  話あるから駅前のカフェ来て 言われたん」  「…すばるのバカ」  協力するって、  こんなんじゃ何話していいか 分かんないよ。  横「…まぁ、座ろ」  「うん」  あたしときみくんは席に  座った。  気まづい沈黙が流れる…。  横「昨日の、ことやけど…」  「あ、うん」  横「昨日けっこう酔うてて、  変なことしてもうてごめん。 忘れてもうてええから…」  やっぱり、きみくんに  とっては酔った勢いで  した何でもないことか…。  「…バカ、きみくん」  横「な、」  「忘れられないよ」  横「…ゆき、」  「あたしに酔ってるん  でしょ」  横「ちょ、あかんあかん  はずっ」  「ヒナちゃんに言ってやる」  横「絶対あかんから!  俺何言うてんねんうわーっ」  きみくん、顔真っ赤。  「…それに、嬉しかったし」  横「…それって。  なぁ、期待すんで」  「…うん、いいよ」  そう言うと、きみくんは  真剣な顔つきになった。  横「忘れてなんか嘘。  ごめん、好きや」  「…、あ…あたしも」  横「めっちゃハズいんやけど」  「ふは、きみくん顔真っ赤」  横「お前もじゃ!」  あたしたち、両想い  だったんだね。  そう思うと胸がきゅーっと  締め付けられて嬉しくなった 。
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