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「何言ってるんだ太朗……あ、いや、そう!そうだったんだよ!」
「え?……え?……そ、そうなのよ!私ね、ウルトラマンだったのよ!今まで隠してて御免なさいね」
「凄いや!母ちゃんがウルトラマンだったなんて!ねえねえ、光線出して!ビィーって!」
「その……あのね太郎、ドクターストップかけられてるしお肌にも悪いから、光線は怪獣以外に撃っちゃいけないの」
「ああそれだ」
「ええー、つまんないの」
「私がウルトラマンだって怪獣にばれたら困るから、この事は誰にも言っちゃ駄目よ?」
「……うん!分かった!」
「もう寝なさい太朗。学校に寝坊したら困るだろ?」
「そうよ太朗。私だって朝は早いんだし、いつ怪獣が来るか分からないんだから。自分で起きなきゃ駄目よ」
「はーい!お休みなさい、ウルトラマン!ジュワッチ!」
「……あなた」
「ん?」
「私、ウルトラマンになりたい」
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