第1話

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「だから。 ………お前に出来んの?」 沖田が奏を押し倒し、奏の視界がクルっと反転する。 「お、沖田っ?起きてたの? ――っていうか冗談に決まってるでしょ…!」 「ふーん。残念。」 肩をすくめてクスッと笑う。 「な、何よ!沖田だってあたしに出来ないでしょ!?」 「・・・俺?俺は出来るよ」 沖田の顔が近づいていく。 奏はキュッと目をつむる。 ―――奏の唇に触れる数秒前 「やっぱやーめたっ」 「…何?期待してたの?」 ハッとして目を開けると、したり顔の沖田。 奏の顔がカァーっと赤く染まる。
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