第2話

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「そんなことないですよっ!奏さんの方がすっごく綺麗です!」 「おい、カナ。そんなこと言ってるとオッサンに間違われるぞ。」 「誰がオッサンですかっ?! でも、あたしよりよっぽど夕夏ちゃんの方が可愛い!」 奏が少し興奮ぎみに言う。 「あぁ、確かにカワイイな」 「そ、そんなことないですよ…」 「ちょっとふたりとも、夕夏ちゃん困ってるじゃん」 ヒートアップした2人を藤堂が止める。 「──あっ、皆さんすみません。今度ゆっくりお話させてください!またいらしてくださいねっ」 他の客に呼ばれた夕夏が立ち去ろうとするが、 ――クイックイッ 奏が夕夏に向かっておいでおいでをする。 そして耳元で 『平助くんのこと好きなの?』 と小声で聞いた。
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