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「そんなことないですよっ!奏さんの方がすっごく綺麗です!」
「おい、カナ。そんなこと言ってるとオッサンに間違われるぞ。」
「誰がオッサンですかっ?!
でも、あたしよりよっぽど夕夏ちゃんの方が可愛い!」
奏が少し興奮ぎみに言う。
「あぁ、確かにカワイイな」
「そ、そんなことないですよ…」
「ちょっとふたりとも、夕夏ちゃん困ってるじゃん」
ヒートアップした2人を藤堂が止める。
「──あっ、皆さんすみません。今度ゆっくりお話させてください!またいらしてくださいねっ」
他の客に呼ばれた夕夏が立ち去ろうとするが、
――クイックイッ
奏が夕夏に向かっておいでおいでをする。
そして耳元で
『平助くんのこと好きなの?』
と小声で聞いた。
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