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「ホントですよ！あんな可愛い子に・・・ねぇ？」
「・・・ねぇ？って言われても何がだよっ？！」
「ねぇ？って……
―――ねぇ？」
奏と原田が平助をいじる。
さっきからずっとこんな調子だ。
「ねえ、原田さん」
奏がチョイチョイ、とする。
「(平助くんは夕夏ちゃんのこと好きなんですか？)」
「(ああ、俺も平助からは聞いたこと無いけど平助のヤツ会う度に嬉しそうな顔してたから)」
「(そうなんですか！じゃあ両想いですかね！？ちょっと聞いてみてくださいよっ)」
「(任せとけっ！)」
「ちょっと！ふたりだけでコソコソしないでよ！」
コソコソ話を続ける二人にとうとう平助が割り込んだ。
「───時に平助。」
「……って何だよそのしゃべり方」
「ズバリ！お主は好きな人が居るな？」
原田が変なキャラのまま問う。
「な、何だよ急にっ？！」
「教えろ！教えるのだ平助！」
「何でだよっ！」
「教えなさい、平助くん！これは命令よっ！」
「め、命令っ！？」
「言って楽になるのだ平助！」
「別に今苦しんでる訳じゃねぇし！
……あぁぁぁっ！もうっ！分かった！分かったよっ！
教えりゃいいんだろっ！？お前らしつこいし意味わかんねぇんだよっ」
原田と奏いじめられ、ギャンギャン叫ぶ平助。
……もうヤケになっている。
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