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「どうしたんですか?監察の仕事ですか?」
そんな土方を不思議に思った奏は
自分のもう一つの職業
―――監察
それも結構手強いタイプの仕事でもあるのかと考えた。
「い、いや、そうじゃねぇ」
しかし土方は首を横に振る。
奏が首をかしげた時、
───ガサガサッ
部屋の隅の方で音がした。
「?」
───ガサ、ガサガサッ
「??あの・・・」
不思議に思った奏が土方に声をかけようとした時、
「ミャ~~~」
声の主が部屋の隅にある紙の山からヒョコっと顔を出した。
「――きゃぁあ!何この子っ、めちゃくちゃ可愛いじゃないですかぁ!」
奏が、声の主──小さな猫に近づき抱き抱えた。
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