第1話

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そのハジメさんの部屋へ向かう。 ハジメさんはいつも朝稽古を行っている。 だからもう起きているはず。 「ハジメさん、失礼します」 ハジメさんの部屋を覗く。 「ハジメさーん、おはようございます。朝ご飯できましたよー……?」 ……あれ?…いない?? 「奏」 ……?? 後ろを振り向く。 「…うぎゃっ!??は、ハジメさん?!」 振り向くと手拭いを持ったハジメさんが立っていた。 「驚かせて悪かった。呼びに来てくれたのだろう?」 「は、はいっ!ハジメさん、朝稽古お疲れさまです」 「ああ。奏もまだ皆のことを起こしに行くのか?」 あたしから視線を外し、ハジメさんが言う。
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