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そのハジメさんの部屋へ向かう。
ハジメさんはいつも朝稽古を行っている。
だからもう起きているはず。
「ハジメさん、失礼します」
ハジメさんの部屋を覗く。
「ハジメさーん、おはようございます。朝ご飯できましたよー……?」
……あれ?…いない??
「奏」
……??
後ろを振り向く。
「…うぎゃっ!??は、ハジメさん?!」
振り向くと手拭いを持ったハジメさんが立っていた。
「驚かせて悪かった。呼びに来てくれたのだろう?」
「は、はいっ!ハジメさん、朝稽古お疲れさまです」
「ああ。奏もまだ皆のことを起こしに行くのか?」
あたしから視線を外し、ハジメさんが言う。
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