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「土方さん、失礼します」
次は土方さんの部屋。
中に入っていく。
土方さんの部屋って、書類とか多いのにキレイに片付けられてるんだよなぁ……
そんなことを思いながら土方に近づく。
「土方さーん」
「………」
「朝ですよー」
「………」
ハァ・・・
土方さんって寝起き悪いよな・・・
でも、いつも夜遅くまで部屋の明かりがついてるし……
きっと人一倍努力してるんだと思う。
なんか起こすのがかわいそうになってきた・・・。
………でもっ!
ここは心を鬼にして起こしにかからねばっ!!
「土方さーんっ!おはよーございまーすっ!!」
耳元で叫ぶ。
「………ん…」
ゆっくりと瞼をあける。
相変わらず整った顔してるなぁ…………
「おはようございます。土方さん」
「………ん。カナ……。」
眠そうな土方さん。
ちょっと可愛いかもっ
「――って寝るなーッ!はいっ起きて!!朝食出来てますよっ!!」
「……んだよ…。朝からうっせーな……」
「もう!何回起こしても起きない土方さんが悪いんじゃないですか!!」
「あーあー、わぁったよ。分かったからホラ、次のヤツ起こしてこいよ」
前言撤回。
やっぱり可愛くなんかない!!
「分かってますよ!!土方さんも、早く着替えて広間に行ってくださいよ!?」
「ったくいちいち分かってるっての」
プンプンと怒りながら奏が部屋を出ていく。
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