第1話

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「土方さん、失礼します」 次は土方さんの部屋。 中に入っていく。 土方さんの部屋って、書類とか多いのにキレイに片付けられてるんだよなぁ…… そんなことを思いながら土方に近づく。 「土方さーん」 「………」 「朝ですよー」 「………」 ハァ・・・ 土方さんって寝起き悪いよな・・・ でも、いつも夜遅くまで部屋の明かりがついてるし…… きっと人一倍努力してるんだと思う。 なんか起こすのがかわいそうになってきた・・・。 ………でもっ! ここは心を鬼にして起こしにかからねばっ!! 「土方さーんっ!おはよーございまーすっ!!」 耳元で叫ぶ。 「………ん…」 ゆっくりと瞼をあける。 相変わらず整った顔してるなぁ………… 「おはようございます。土方さん」 「………ん。カナ……。」 眠そうな土方さん。 ちょっと可愛いかもっ 「――って寝るなーッ!はいっ起きて!!朝食出来てますよっ!!」 「……んだよ…。朝からうっせーな……」 「もう!何回起こしても起きない土方さんが悪いんじゃないですか!!」 「あーあー、わぁったよ。分かったからホラ、次のヤツ起こしてこいよ」 前言撤回。 やっぱり可愛くなんかない!! 「分かってますよ!!土方さんも、早く着替えて広間に行ってくださいよ!?」 「ったくいちいち分かってるっての」 プンプンと怒りながら奏が部屋を出ていく。
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