第1話

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奏が部屋を出た後、 「さてと………、朝飯食いに行くか」 よっこいしょ、と言いながら土方は着替えを始めた。 ――――――――――――――――――――――――――― 「ハァ・・・」 毎朝の事ながら思わずため息がでる。 あたしは今、沖田が眠る部屋の前にいる。 ここは沖田、もとい沖田総司の部屋。 そして・・・ ―――あたしの部屋 なぜ、沖田総司と藤波奏の部屋が同じ部屋なのかというと、この前の隊士募集の時期にさかのぼる。 ────────── ──────── ────── 「・・・近藤さん」 「あ、ああ・・・」 「困り・・・ましたね…」 なぜ困っているかを簡潔に説明をすると、 隊士募集をした……… が、ここの評判も上がってきたため予想以上に隊士が集まった。 新撰組にとっては、とても喜ばしいこと。 だが隊士が寝泊まりする場所が足りない、ということだ。
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