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ちょいとお兄さん遊んでいきなよ。
いい娘いるよお兄さん!!
サービスするからさぁ、アテシを買わないかい?
そんな言葉たちが夜な夜な飛び交う花街。
夜だというのにひどく明るい。
煌々と光る街頭に蛾が群がるその様はまるで金を持つ男に群がる花街の女どもみたいだ。
何とも無様。
何とも滑稽。
何とも醜悪。
美しく着飾ったその下の正体はどす黒い塊。
それに気づかずおいそれと女を買う男。
何とも……
言えぬな。
言葉を失う。
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