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ー 夏溜 天(かだめ そら)
いつものようにアノ場所へ行った。
アノ場所は俺だけが行ける場所。
なぜ?
アノ場所は俺が造った世界。
つまり、
アノ場所は現実世界とは全く異なる別世界。
だから
普通の人間が行けるわけないのだ。
俺?
俺の親は研究所で働く研究員。
ただの研究員じゃない。
二次元、パラレルワールド、タイムマシン
あらゆる非現実的な物に研究を尽くしているのだ。
だから世界をつくり、そこに俺以外の人間を近づけないようにするなんて簡単な事。
しかし今、俺の目の前には
信じられない光景があった。
ごく普通の女の子。
それがここに迷い込んだ。
これは奇跡か?
いや、こいつは何か隠している。
絶対そうだ。
第一、俺はこういう女は嫌いだ。
何事にも食ってかかって来て
一々質問し出す。
面倒くさい。
だけど俺は…
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