ひとみ

6/9
前へ
/12ページ
次へ
… 「ねぇ。 こんなところで何してんの? ここ、俺の景色。」 見た目はチャラチャラしてそうな 綺麗な茶髪に切れ長い一重。 でも見つめる瞳は少し 冷たい目で。 だけど その奥に優しさを感じる目。 目は人の性格を表すというが この人もそうなのだろうか。 って そんなことを考えている暇はない。 今、わたしはこのチャラ男に絡まれてる。 はたしてどう避けるべきか… あんまりこういう人とは関わりたくないのだが… 「困ったなぁ…。」 「…は? なにが?」 ヤバイ。 思ったことが口に出てしまう癖が未だになおっていなかった。 そしてわたしは赤面症。 今、こいつの瞳がみてる私は かなり顔が赤いであろう。 「おーい。 こざるちゃん。 人の話を聞いているかい?」 「こ、こざる?」 大声で叫んでしまった。 これは、、、チャラ男くんに絡まれ続けるしかないのか… 「お。やっとちゃんと喋った。 うん。こざるちゃん。 顔が赤くてちっちゃいから。 こざるちゃん。可愛いでしょ?」 「か、可愛い?冗談言わないでよ。 まず俺の景色ってどーゆーことよ。景色なんて誰のものでもないし誰のものって決める権利もない。あんた、バカでしょ?」 や、やってしまった…。 これは怒られる…。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加