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でも、今までよりも甘くて柔らかな笑顔を浮かべて私を見る應治の視線が私に本気だと物語っている。
「じゃあ教えてよ、應治が私にぞっこんだって。」
「じゃあ教えてやるよ、その体にしっかりとな。」
應治は意地悪い顔で私の耳元に囁いた。
「そのかわり逃げんなよ。もうお前は俺のもんだ。俺を試したり、疑ったりするな。言いたい事があるなら捻くれずに全部吐き出せ。」
「分かった。」
大人しく頷いた私の耳元に唇を押し付けた應治が小さく笑った。
「俺が咲楽を一生守ってやる。一生お前だけだ。」
「うん…」
壊れ物を扱うかのように私の頭を撫でた應治がそのまま私の唇にキスをする。
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