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「気に入ったか?」
まだ笑いを含んだ應治の声は軽い調子だけれど、視線は意外に真剣だ。
「リサーチしただけはあるんじゃない?」
私の不貞腐れた返事に應治は目を細める。
「じゃあ、ご褒美を貰おうか。」
「何がご褒美よ、馬鹿じゃないの。」
見た目は大人の男のくせにやる事は小学生のガキ並みだ。全然変わってない。
でも、小学生には出来ない手管だけは大人の悪い男だ。
「プロポーズに赤いバラの花束とかやめてよね。」
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