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應治の手が胸元に入るのを許して、それでも
厭味を返すことを忘れずソッポを向く。
「歳の数だけ用意するのは大変そうだしな。」
でも、やはり應治の口には勝てない。
そしてベットの中でも絶対に勝てないのだ。
ただ、一緒に眠る日は昔の辛い夢を見る事はない。幸せな気持ちで、温かい腕の中でぐっすり眠る。
今まで一切期待していなかったホワイトデーをまるでテンプレ通りの高級ブランドの指輪を貰い、そのままベットに雪崩れ込むなんて我に返ると恥ずかしいけれど、私は應治の力強い腕に抱き上げられて目を瞑った。
fin
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