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「ちょっと!久しぶり!應治さんは元気?」
圭のハイテンションの声量にスマホを耳から話して音量を下げる。面倒臭いからスピーカーにしてカウンターに置いてほうじ茶を淹れる。
帰宅後にメールの件を思い出し、折角だからメールではなく電話にするかと圭の携帯電話に掛けてみたが相変わらず元気そうだ。
「あんたねえ、何で應治の調子を聞いて私の調子は聞かないのよ。」
「え、どうせ元気でしょ?元気じゃなかったら電話なんか掛けてこないし。その時は飲みに誘われてるし。」
あながち間違ってはいないが、言い切られると腹が立つ。
「あ、もしかしてメールが来た?」
察しの良い圭は半笑いで言う
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