第1話 クライアントは5歳児

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そんな日の19時 新宿第6ビルの1階エレベーター前にて 1人の男がビニール傘についた雨粒を落とし、エレベーターを待つ。 「あぁ~…ここんとこずっと雨だな。テンション上がりゃしねぇや…」 そんなことを呟きながら 上階から降りてくるエレベーターを待つ。 チン… ありきたりな音をたて、エレベーターが1階に着いた。 そして彼はエレベーターに入り、一番下のB3階を押す。 「今日は依頼あったっけ…」 そう言ってポケットからメモを取りだす。 「予定では…なしか。あーFAX見るの嫌だな…」 ぐちぐちと独り言を言う彼を乗せ エレベーターは下へと降りる。
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