第1話 クライアントは5歳児

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部屋にはアンティーク調の机と 革製のソファー 机の上にはパソコンと電話機 壁には32インチのテレビ その下のオーディオラックには ゲーム機が入っている。 ここまでは普段の彼の部屋なのだが、今日は少し風景が違う。 ソファには1人の少女が座っている。 「あ…?子供か?なぁなぁ?間違ってんぞ。ここは子供のくる場所じゃないんだ。駅まで送ってやるから帰りな?」 ハンドガンを向けたまま 少女に向けて話かける。 「んーん。間違いじゃないよ。依頼に来たの」 「え…?まじか?」 この幼い依頼人が 彼の運命を捻じ曲げていくとは まだ誰も知らないのである。
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