第1話 クライアントは5歳児

7/10
前へ
/10ページ
次へ
彼女が依頼人と分かると、彼はハンドガンを下ろし、冷蔵庫へと向かった。 「何か飲みます?」 「えーっと…りんごジュース。あ、敬語じゃなくていいよ。あたしのが年下だし」 見た目の割には落ち着いている。 「そう?ならタメ口で。依頼人には敬語でいく主義なんだがな、ま…あんたがそう言うならタメ口にしようか。これ名刺な」 名刺を渡し、冷蔵庫から取ったりんごジュースと共に渡す。 「ありがと」 名刺には “桐谷なんでも相談所 所長 桐谷 刹那”と書いてある。 「きりたに せつな…?」 刹那「よく読めたな。変わってんだろ?」 「そだね。」 刹那「で…依頼の内容の前に、名前は?」 「伊勢崎 優奈」 刹那「伊勢崎…?」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加