秘刀探しのはじまり

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フロンタルに船が着いた。もう日は暮れていて辺りは少し暗くなっていた。船の料金を払い残りの金を見ると余り残っていなかった。「ハァ今日は外で寝るか」そう心では思ったが実際のところそれは無謀であった。フロンタルの今日の気温は…-10度だった。寝たら寒すぎて死ぬ程度の気温だ。その時だった。「そこの坊やジン君かね?」何と父の知り合いのエルフ・ダムだった。「おじさん、元気だった?」「いつでも元気だわい」久しぶりに会ってテンションも上がった。「ちょうどよかった、うちに来なさい。どうせ泊まるところなかろう。」「あはは、じゃあ遠慮なく。」(このじいさんいつも一言多いんだよ。)だが口に出して言うと殺されるので心の中で思った。「何か言ったか?」「な、何も言ってないぜ。早くおじさんの家行こうぜ。秘刀の話や親父の話も聞きたいし。」こうしてダムの家へ向かったのである。
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