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200~400×100
「根気を出して手に入る金額です、最低値で2万。これは1日にです」
「そんなに…」
アザカさんは驚いていた様だがメイトさんはあまり表情を変えなかった、このくらいだと把握していたのだろうか。
「『猫の集会』は今現在、何人いますか?」
「今は200人ぴったりです」
2万×100
「百?」
「1人ではしんどいかもしれないので2人でやっても、充分な数値になりますね」
「…メイト」
「考える必要はないでしょう、契約書作成ツールで作ってきました。どうぞ」
メイトさんはテーブルの上に契約書を置く、『猫の集会』は持っている「死について」「街の状況」の情報、百万コインを来月10日までに『とわ。』に渡すものとし、見返りとして戦闘を介さず金銭を確実に手に入れられる方法を口頭で述べてもらう事が記されていた。
確認を終えるとアザカさんはサインをする、俺も不備がないか確認をしてサインをした。
犬丸は心配そうな顔をしているが何故だろうか、もう一度確認するが怪しい箇所はない。
「さて…取引成立だね、街の状況について説明させてもらうけど…いつ辺りから?私達もあまり詳しい訳じゃないけど」
「知っている場所からで」
アザカさんは初めてお茶を啜って落ち着いたスピードで話し始めた。
「最初は罵声に混乱だった、私達の仲間もそう。ブルーバードの広場で溜まってたのよ」
「私もアザカもね」
「空気が変わったのはお昼、お腹がすいた時に誰かが気が付いたの、食べ物を買いに行こうとしたらお金がないってね。その時私達は少ししかなかったアイテムを売って稼いでパンを買ったわ」
クロの所持品で言い換えるなら、もう一本の『冥府黒刀』を売ってパン代にしたという事だろう。
「ギルドカフェに集合したのは他のギルドはギルドカフェで集まってるって聞いてから、だから私達が集まる前…昼より前には集合してたギルドの方が多いかも」
確かに、昼を食い終えてからクロと集合した際に那奈とシエンは集合されていた。
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