ブルーバード

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「それからメンバーの不安感を消しつつ、これからの予定をグダグダ作って終わったわ。その日の午後3時頃から夕飯稼ぎの為に狩りクエストをする部隊を作って行かせたわ。私達も参加してた」 俺達は那奈が沢山食料を持っていたので夕飯は何とかなった、その時間帯はまだ『石像の大地フィールド1』にいた頃だろう。 「適正地域に行った私達のメンバー2人は死んだわ」 「どうなった!」 つい、身を乗り出す。 「え、ええと…街の復活地点で再スタートを果たしたわ。経験値が一割減るってペナルティーは継続されてるみたいだけど、他には何もないみたい」 「…そうか」 ソファーに座って落ち着く、お茶を飲もうとしたが中身は空だった。 「ところでとわ殿、こちらの情報は大体終わりだけど、そちらの情報を提示してもらいたい」 「…わかった」 一区切りおく。 「鉱山だ」 「…は?」 「鉱山で鉱石を掘って売却するんだ、分かるだろ?」 「しかし今はプレイヤーでも買う人がいないじゃないですか、考えましたよ私も」 「そりゃあくまで露店の話だ、NPCには売れる。格安だが200~400コイン程度でな」 アザカさんとメイトさんは「あぁ、なるほど」という顔をしていた。 プレイヤーに露店して売るのが基本だった『ワールドワイド』にとってNPCのショップ機能というのは購入する事しかしないのだ、売却に目がいかないのは無理はない。 ゲームの頃は金銭感覚が潤っていて、鉱石が一つ一万とかだったのだ。 「あちゃー…やられたわ、盲点つかれたって感じ。でも悪くない。メイトはメンバーに召集を掛けて!私はこれからの予定をまとめるわ」 「はいはい…任せなさいって、悪いけど姫さんも手伝ってもらえる?」 「はいにゃ」 ここは慌ただしくなる、そう感じた俺は後を犬丸に任せて立ち去る。 昼時なので、一旦クロ達と合流してご飯を食べようとメールを送った。
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