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「ところでとわ、今日は流石に宿で睡眠しようと思う。とわのキャンプじゃどうしても床で寝る人が出てしまうからな。少し安い宿をとっておいた」
「あぁ、すまないな。旅館みたいな感じか?」
「飯抜きで二部屋だ、予約はしたが料金はまだ。これから集めにいくとこだ」
「疲れているところすまないが採掘で金を集めよう、どのくらいのスピードで掘れるのか興味がある」
「ふむ、了解した。場所は『石像の大地』で構わないか?」
「ああ、シエンは騎龍に乗せていくからクロは騎馬に那奈を乗せて行こう」
確認をとってシエンと那奈の方を見ると、ふにゃっとした顔の那奈が出来上がっていた。
妙にシエンは満足げだ。
何とも言えない。
「シエン、お出かけだ」
「那奈さんも」
「え、とーちゃん。姫は待たなくていいの?」
「犬丸は色々と忙しいんだ、採掘は俺達で行う。ピッケルとかドリルある?」
「…買うか」
そして俺達は無一文になって採掘を始める事になる。
アザカさんもピッケルとドリルの事で頭を掻いているかもしれない、しかし集金には充分間に合うだろう。
うどん屋から出た辺りでメールが届いた。
『猫の集会のメンバーとして、この採掘活動を最後に手伝わさして。しばらくはそっちに行かない><』
犬丸は俺のギルドに入ってくれるみたいだ、何か悪い気もするけど、同時にしっかりしなきゃという気持ちに駆られる。
そういえば犬丸は採掘装備を持っていると言っていたが、採掘アイテムはなかったハズだ。
一体どうやって掘っていたのだろうか?それは今度、帰ってきてから問いただそう。
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