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「…なに泣いてんだお前」
「え?あっうわ俺なんで」
「帽子屋っ!」
「うわっ!」
アリスは大輔を押しのけて出てきた東洋人に抱き付いた
「…っっ!会いたかったです。ずっと…ずっと!」
「ごめんね!ごめんね!会いにこれなくてごめんね!!」
「…いいんですよ。こうして会えたんですから。」
そうして微笑む東洋人を見てアリスはさらに涙をこぼし抱きしめるてにより力を込めた。
「…もぅ…大好きだ!」
一方、先ほどアリスに押しのけられた大輔は思っていた
(俺といる時とキャラ違くね?)
「ウサギ…俺やっぱりアリスの生まれ変わりだ」
「は?」
「さっき泣いたろ?俺。多分アレアリスの気持ちだ。嬉しくて嬉しくて仕方なかった、今もなんかドキドキしてっし。」
「帽子屋はわたさねぇぞ?」
「は?」
「アリスは帽子屋の好きな奴だから仕方なく許してやってるけどお前みたいなパッとでの野郎には指一本触れさせなねぇから。」
「…は?…っては?」
「だから帽子屋はやらねぇって」
「ちょちょちょっと待て!なんかお前勘違いしてる俺は別にあの黒髪の事なんとも思ってないしホモでもねぇし!!!」
「俺もちげぇよ!家族として言ってんだ」「なんだ驚いたじゃねぇか…」
「とにかく、帽子屋が優しいからって好きになんじゃねぇぞ」
「なんねぇよ!?あの人男ですよー?俺も男ですよー?ばっかじゃねぇの!?」
「あ?てめぇだれに向かって」
「あなたがアリスの生まれ変わりですか?」
ウサギの話を遮り東洋人、もとい帽子屋が大輔に話しかけた
「ははは…らしいっすね。信じたくなかったんですけど。」
「ありがとうございます。貴方のおかげでまたアリスに会えました。」
「あー、どもです。じゃあ俺もう用済みっすね。帰ります。」
「あら、だめよ。私消えちゃうじゃない。」
「まじすかかーえーりーてー」
「 ダメ…ですか?」
「…っっ!なっ!?」
帽子屋の困った顔に何故か異様に困惑する大輔
(これわ…惚れた弱味というやつか。俺自体が惚れてるわけじゃねぇのに…泣)
「わかりました。居ますよ。アリスの気が済むまで」
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