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「おかしい。」
日本某所、とある学校のある教室で、有栖川大輔は1人くびをかしげていた。
「なにが?大輔。」
話しかけたのは友人の広末涼太。
「ほらコレ、筆箱に花が咲いてる。」
「そんな馬鹿なってええぇぇ!」
思わず二度見をする広末。
「おかしいだろ?なんか最近こういうメルヘンな事が多々あるんだ。」
「コレはメルヘンなのか…?」
「例えば鞄の中いっぱいに花が敷き詰められたり、お弁当がいつの間にかお菓子の詰め合わせになってたり。」
「そういやあ最近、花とかお菓子とかクラスのヤツラに配ってたな。」
「…まぁいっか。別に迷惑じゃないし。」
「次なんだっけ?」
「現国。」
面倒がキライな現代っ子、有栖川大輔の平凡な日々は、この日で終わりを告げる。
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