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魔王城の天蓋を消し飛ばし、神聖な気を感じさせる白光(びゃっこう)は、天へと向かい伸びていった。
王国そして周辺諸国の人々は、月を覆った闇空の下に居たためはっきりとその光を見ることができた。
魔王の引き起こした震動は、全ての人を目覚めさせ不安を助長していた。
光はしばらくすると消え失せるが、厚い雲を切り裂いていて、満天の空が現れる。
月や数知れない星々が魔王城を照らすがそこには、パトリシア王女とタリア宮殿騎士副隊長の気持ち良く寝ている姿しかない。
魔王が打ち倒された後、マキとユウキの行方を知る者は誰一人としていない。
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