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利便性や緊急事態に備えたにしては、あまり意味のないところにある隠し通路を見つけ、
割と強固に警備されているので、コレはアタリを引いたと確信しました。
宮廷の隠し通路の警備に当たっていた騎士に「差し入れ」と偽って、
強力な眠り薬をうまい具合に盛れたので、簡単に押し通ることができました。
隠し通路の奥にたどり着きを、燭台があったのでそこに火をつけ、空間を灯りで照らしました。
そこにあったのは、磔にされ胸を剣で貫かれ、力なく首を垂らしているアイツでした。
時が止まったように綺麗なままでした。
しかし、既に息絶え存在だけを固執するアイツの変わり果てた姿にショックを受けました。
ウソで固めた歴史と、それを証明する証拠を見つけたのでした。
その夜、王の寝室へと忍び込み、枕元で真実を聞くことにしました。
王家ならば真実を極秘裏に伝えている可能性があるからです。
俺は何故か俺のことを気に入った、王が溺愛している一番下の末娘を人質にとり、脅迫することにしました。
彼女は俺のことをよく見ており、ただならぬ雰囲気を漂わせていたことから、
何かしでかすのではないかと察知されていましたが、計画と経緯を話すことで協力してくれたのでした。
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